昨日、27日(木)5時間目に、6月の「ふたば句会」を行いました。今回は、幼稚園さんも一人2句ずつ投句したので、10名分で20句になりました。
多くなると選ぶのは大変ですが、選びがいがあります。早速、予選のために3句ずつ選びます。20句を載せたプリントを見たり、声に出して読んだのを聞いたりして、「目」と「耳」と「心」で感じます。
句会で、俳句を選ぶポイントを子どもたちに聞いてみると、「読みやすさ」「リズム」「なるほど!」「そうそう、分かる分かる(共感)」だそうです。よく分かっています。一番は、シンプルに「これ、好き!」です。そういうポイントで、予選の3句を選びました。
そして、自分がシールを貼った句について、発表します。「なぜ、選んだのか」「どこが好きか」などのおススメポイントをそれぞれ言い合います。
手を挙げて、どんどん発表します。自分の思ったこと、感じたことを伸び伸びと表現できるようになりました。その発表を聞いて、聞いている子も、自分の思いが変化したり、より深化したりします。いつも子どもたちに言うのですが、感じ方、捉え方、表現方法は自由です。どれも正解というのが、句会のいいところです。
たくさん発表できるようになり、句会が盛り上がりました。いよいよ、決戦投票です。決勝は、大きいシールを一人1枚ずつ貼ります。今日は、みんな、推し句が決まっていたようで、さっと貼りました。
そして、いよいよ今月の一位句「キラリふたば賞」の決定です。この後は、誰の句か、どんな思いで詠んだかなどを発表します。せっかくなので、一人ずつ前に出て来て、自分の2句について説明をしていきます。
みんなが上達したので、句会がどんどん激戦になっています。「キラリふたば賞(一位句)」に選ばれたいのは、みんな同じのようです。みんな、よくがんばりました。
それでは、6月の「ふたば句会」の結果です
※ 一人2句ずつです。句会では、漢字にして振り仮名を付けています。俳号で紹介しています。
【キラリふたば賞(一位句)】
キッチンでママの目ぬすんで梅ジュース(まるちいず・5年生)
※ この俳句を最初に読んだときに、1年生が「ママの目、盗むって~。どいいうこと~」と思わず声を上げました。慣用句のおもしろさと難しさですね。
【二位句】
音のない手話の拍手に若葉風(どらごん・1年生)
※ 総合的な学習の時間で習っている手話。手話の拍手は、手を相手に向けてひらひらさせる音のない拍手です。そのステキな拍手に若葉風が吹いてくるという句です。
【三位句】
全力で「ここほれワンワン」いもほる夏(かき氷・6年生)
ふわふわのベッドでそら豆どんな夢(たくたく・4年生)
【がんばり賞】
おっきいいもいっぱいちっちゃいいもちょっと(キュアホワイト・年少)
遠足でおしりがかゆいすべり台(キュアホワイト・年少)
みそ汁に入れた新じゃがわたしがほった(キュアござんす・年中)
おばあちゃんからもらった浴衣は朝顔(キュアござんす・年中)
とじこめられた先生見つけた夏の森(キュアラビット・年長)
ちっちゃいいもにっこりの顔食べれない(キュアラビット・年長)
「フルーツバスケット」みんなごちゃごちゃになる夏(ちきゅう・1年生)
犬みたいに新じゃがほった30センチ(ちきゅう・1年生)
炎天下かごからあふれたいもころり(どらごん・2年生)
かくれんぼ動かずひそむ夏の昼(たびだちのひに・3年生)
お家でも新じゃがポテト大を5個(たびだちのひに・3年生)
かくれんぼ見つかっちゃった梅雨近し(たくたく・4年生)
ぼくの名字手話はかんたん若葉風(夢幻・4年生)
紅黄草花びらタイルにはき掃除(夢幻・4年生)
そら豆をむいたら赤ちゃん隠れてる(まるちいず・5年生)
横歩きいっしょに運んだペチュニアを(かき氷・6年生)