11月最後の日、30日の5時間目に、11月の「ふたば句会」を行いました。今回で今年度6回目となる句会です。俳句づくりも、句会での発表もどんどん上手になっています。今回のお題は、「初冬の俳句」ということで、人権教育参観日・明神文化祭や初冬の日常のひとコマの俳句を読み合いました。
いつものように、園児・児童一人一句ずつ、黒板に貼り出します。誰の句か分からないように名前を伏せ、また、幼稚園さんや低学年の句も漢字&ふりがなにして、読みやすく、比べやすいようにしています。
今日は、幼稚園さん3人も参戦で、合計12句です。幼稚園さんは明神文化祭の思い出を聞き取りながら、一緒に五・七・五に整えてつくりました。残念ながら、幼稚園さんは句会には参加しませんが、俳句は参加します。
まず、1回目の投票です。いいなと思った俳句に今日は3句シールを貼ります。今までは2句(シール2枚)を選んでいたのですが、みんなが上手になり、選ぶのも大変なようなので、3句選べるようにしました。それでも激戦です。
予選から4句が決勝に上がりました。ここからは、自分の「推し句」について推しポイントを発表します。「ここが好き」「すごい!」「なるほど」と思ったところを、どんどん言います。句会のルールは、いいところを探し、ひたすら褒めることです。
句会で上手な俳句、自分と違う俳句に出合うことで、自分の俳句づくりも上手になります。
そして、最終投票、決勝戦です。決勝は一人1票ずつ投票します。慎重に考えてシールを貼ります。
投票の結果、11月の「キラリふたば賞」が決まりました。決勝戦も激戦でした。
「キラリふたば賞」から誰の句だったのか発表します。そして、まず、決勝戦に上がった俳句について、詠んだ人にどんな気持ちで詠んだか発表してもらいます。詠み手がどういう状況を詠んだのか、どんな気持ちや思いだったのかを知るのも面白いです。
4人ともうれしそうでした。せっかくなので、惜しくも決勝戦に行けなかったけど、がんばった他の子たちにも自分の句について説明してもらいました。
みんな自分の思いを自分の言葉で表現します。みんなから、「へ~」「なるほど」と共感してもらったり、拍手をもらったりすると、うれしいようです。
句会の最後は、いつものように即興での俳句づくりです。今日は、午前中、みんなで食べた「焼きいも」です。「さつまいも」は秋の季語ですが、「焼きいも」は冬の季語です。五感で感じたことを、オンリーワンの言葉で俳句にします。
「うーん」と頭をひねり、言葉を絞り出すのが、難しさであり、面白さでもあります。
オンリーワンのすてきな俳句ができました。子どもたちに、俳句を楽しむために「俳号」(俳句をつくるときのペンネーム)を作ることを勧めています。オリジナリティあふれる「俳号」を考えることも楽しんでいます。
それでは、11月の句会の結果を紹介します。
※ 句会では、誰の俳句か分からないようにするために、全て漢字にして振り仮名を振っています。
※ 自分の「俳号」を決めている児童は俳号も入れました。
【キラリふたば賞(一位句)】
豊年を願って扇子高く舞う(1年生 俳号・・大和)
【二位句】
万歳の扇子がおどる冬日和(2年生 俳号・・旅人)
【三位句】
バス停のいすは毛布の待ち時間(3年生 俳号・・無限の道)
【四位句】
舞い踊り豊年祈る冬の朝(5年生 俳号・・雪だるま)
【がんばり賞】
オカリナでことりがピッピッ冬の朝(年少)
「いかがです」手と足だした冬の朝(年中)
ふゆのあさななめにスライドおどるぼく(年長)
朝そうじまっ白な「あはは」冬来たる(3年生)
冬浅し母と食べた沢煮椀(4年生 俳号・・マルチーズ)
暖房のきいた部屋で衣装替え(6年生 俳号・・スライム)
体育館木枯らし通り声響く(6年生 俳号・・設定ナイン)
朝起きて二度寝しちゃう布団の中(6年生)