12月の「ふたば句会」
2023年12月21日 15時42分昨日、12月の「ふたば句会」を行いました。今回は、12月に詠んだ俳句から自分でベストワンの句を選んで句会に出しました。俳句ポストにたくさん入れている子は、十句以上から選べるのでいい句がたくさんあって迷います。
児童・園児13人分の俳句を、黒板に貼り出します。誰の句か分からないように名前を伏せ、全て漢字&ふりがなにして、誰の句か分かりにくく、比べやすいようにしています。
まず、1回目の投票です。いいなと思った俳句を3句選び、シールを貼ります。
俳句を前に悩んでいる子もいます。みんなが上達したので選ぶのも大変です。
みんなが投票している間、祈っている子がいました。「ぼくの俳句が選ばれますように・・・」
真剣な目で結果を見守ります。
みんなが上達したので、差がつかない激戦です。今日は三票以上を決勝に上げたのですが、11句が上がりました。ここから、自分の好きな句、ピンときた句を発表します。「ここが好き」「なるほど」をどんどん言います。句会のきまりは、いいところを言い合うことです。
俳句にどんどんオリジナリティが出てきて、「この句は、○○君かな。」「○○さんっぽい句だな。」と想像するのも楽しいです。
そして、最終投票の決勝戦です。決勝は一人1票ずつ投票します。
投票の結果、12月の「キラリふたば賞」が決まりました。決勝戦は、11句あったので、やはり激戦でした。
今日は、せっかくなので、全員に自分の俳句について説明してもらいました。最後に三位句、二位句、一位句の「キラリふたば賞」の人です。詠み手の気持ちを聞いて、納得、驚きなどいろいろな感じ方を楽しみます。
なんと、たまたま小学校に遊び(?!)に来ていた年長さんも、初めて句会に参加しました。そして、自分の俳句について、説明してくれました。
2学期頑張ったマリオダンスでクッパを倒すパンチを詠んだ句です。パンチをかっこよく決めたことについて説明しました。
お互いに拍手を送り合います。
句会の最後は、いつものように即興での俳句づくりです。今日のお題は、雪が舞う日にぴったりの「雪」です。もちろん冬の季語です。「雪」は、「雪片」「六花(むつのはな)」「風花(かざはな)」などすてきな別称もあります。
指を折り折り、俳句づくりに取り組みます。どんどんオンリーワン句が生まれます。
それでは、12月のふたば句会の結果を紹介します。
※ 句会では、誰の俳句か分からないようにするために、全て漢字にして振り仮名を振っています。
※ 自分の「俳号」を決めている児童は俳号も入れました。
【キラリふたば賞(一位句)】
たん生日早き初雪目を開く(6年生 俳号・・ポルトラン)
【二位句】
赤ピンク青で三つ編み雪の朝(年少さん)
【三位句】
カサカサの手塩水入れて焼いも作る(年中さん)
【がんばり賞】
ラプンチェルおねんさんパンツ12月(満3歳さん)
クッパをたおすパンチ冬風つくる(年長さん)
とり合いがけんかになったストーブ前(1年生 俳号・・ドラゴン)
白い霧ひとりぼっちで朝そうじ(2年生 俳号・・友人)
冬マラソン新潟ゲットつぎ鳥取(3年生 俳号・・たくたく)
冬山こえ北から風速5メートル(3年生 俳号・・無限の道)
兄ちゃんと家のうら道そりすべり(4年生 俳号・・マルチーズ)
焼いもを一気にぱくりほっくほく(5年生 俳号・・雪だるま)
跳び起きてもうこんな時間秋思かな(6年生 俳号・・V.I.P.)
あったかいアルミに巻かれた黄金色(6年生 俳号・・うれしさいっぱい)