9月の「ふたば句会」
2023年9月27日 16時15分昨日、9月の「ふたば句会」を行いました。夏休みの宿題でも俳句作りに取り組んでもらい、また、学校生活の中でも行事やイベントなどの機会に俳句作りを行っているので、みんなめきめきと上達しています。2学期も楽しみです。
今月のお題は、「運動会」です。みんなで同じ体験をしていますが、どの場面を切り取るか、どこに目を付けるかは、そして、どう感じるかはそれぞれです。オンリーワンのキラリと光る俳句ができました。
並んだ俳句を見て、「あれ、11句ある。」「(児童数より)2句多い。なんで?」との声が。実は今回は、幼稚園さんにも参戦してもらいました。運動会の思い出を聞き取りながら、初めて作ってみました。5・7・5に無理やり入れ込むのではなく、リズムを大切に文字数にはあまりこだわらずに作ってみました。年長さんと年中さんの2人の俳句も入れて11句での句会です。(句会は、名前を出さず、誰の句か分からない状態で行います。)
予選から選ばれた5句について、みんなで考えを発表します。推し句をどんどんほめます。他の人が作った俳句のいいところを見つけられるようになると、自分の俳句もどんどんと上達していきます。
句会が、自分の思いや考えをのびのびと発表できる場になってきています。自分と違う捉え方、受け止め方に素直に「へ~。」とか「ほ~。」とか「えー!」とかの声が出てくると、いい交流の場となっていると言えます。
みんなで考えを出し合った後は、決戦投票です。予選を勝ち上がった5句の中から、1句選びます。激戦の末、9月の「キラリふたば賞」が決まりました。ここでやっと詠み手の発表です。1位句(キラリふたば賞)~3位句に選ばれた人は、俳句を詠んだ時のこと、句に込めた思い、選ばれた感想などを発表します。
句会の後には、新たに「俳句ノート」を配りました。俳句のタネ探しをするために、「ふとした言葉」や「日常のつぶやき」などをすぐにメモするためのノートです。
最後に、即興で俳句を詠みました。お題は、明神小で始めたばかりの「オカリナ」です。指を折り折り考えていました。
これからも、表現力だけでなく、俳句のタネを見つける感性や着眼点なども磨いていけるといいなと思います。
それでは、句会の結果を紹介します。
※ 句会では、誰の俳句か分からないようにするために、全て漢字にして振り仮名を振っています。
【キラリふたば賞(一位句)】
グランドの国旗がゆらり天高し(6年生)
【二位句】
手々つないで四人で歩く秋の風(年中)
【三位句】
運動会勝負の結果はあと一歩(6年生)
【決勝に上がった優秀句】
かけっこでなんで負けたの秋ぐもり(年長)
天高し走るぼくにも砂ぼこり(3年生)
【がんばり賞】
玉入れに願いをこめる天高し(1年生)
まちがえずみんなとダンス秋の風(2年生)
力いっぱい走った先のゴールは虹(3年生)
リズムのりおどりきったよ秋の空(4年生)
運動会ボール入らずとんでった(5年生)
がんばるぞ家族の応援秋の風(6年生)