2020 明神小学校日記

6月の「ふたば句会」

2023年6月30日 09時35分

 6月の「ふたば句会」を全校で行いました。第2回目の句会です。6月に読んだ句は、一人5~12句ほどあります。その中から自分のベスト俳句を1句選び、名前をふせた状態で句会をします。

 自分の句以外で好きな句、ステキな句、なるほど!と思った句、面白い句、リズムがよく読みやすい句・・・などキラリと光る俳句について話し合います。もちろん、みんな自分の俳句が1番です。でも、句会では、自分の俳句の次に好きな句を選び、話し合います。

 「〇〇という表現が面白いです。」「〇〇というところに気付いたのがすごいです。」「とても読みやすい俳句だから好きです。」などなど、自分の推し句をどんどん褒め合います。それぞれの感性で楽しみながら句会を行います。

 ある程度、鑑賞したら、1回目の投票です。一人2票ありますので、自分の句以外で2句選びます。先生方にも投票してもらいます。

 短冊の前で、悩んでいる児童もいます。選ぶって難しいです。

 そして、予選から、上位5句で決戦です。5句に絞って、さらに鑑賞します。推し句が途中で変わってもいいのです。友達の発表を聞いて、「あれ、この句もいいかも。」もありです。それが句会の面白さでもあります。

 最後に、決勝です。5句の中から、一人1票を投じます。みんな真剣に悩んでいました。そして、今月の一位句の「キラリふたば賞」が決まりました。そして、票の順に、二位句、三位句も決まりました。選ばれて喜ぶ子、悔しがる子と様々ですが、みんな上達しています。俳句作りや句会を通して、さらに言葉の楽しさ、面白さを感じてほしいです。

 授業の最後に、日常の「つぶやき」から俳句を1句ずつ作りました。早速、句会で一位句になれなかった悔しさを詠んだ俳句もありました。オンリーワンの俳句がキラリと光ります。1学期最後に7月の「ふたば句会」を行います。

 それでは、句会の結果を紹介します。

 

【キラリふたば賞(一位句)】

 顔出して口を開けたら南風(3年生) 

 

※ この俳句は、プールでの水泳練習の時、息継ぎで水面から顔を出した時のことを詠んだ俳句ですが、句会ではみんな、教室の窓から顔を出したら、勢いのいい南風が口に入ってきたと読み取っていました。詠み手と読み手(聞き手)の捉え方は違っていいのです。

 

【二位句】

 夏の空エーデルワイスの花白し(3年生)

【三位句】

 窓の外空が泣いてる梅雨ぐもり(6年生)

 お気に入りピンクのジャンパー夏の朝(4年生)

 しんにょうがきれいに書けた梅雨晴間(2年生)

【がんばり賞】

 くっつきの「は」をならったよ夏近し(1年生)

 見つけたよ家族といっしょに夏星座(5年生)

 梅雨寒し半袖短パン1年生(6年生)

 見上げるともうすぐ降りそな梅雨ぐもり(6年生)