5月の「ふたば句会」
2024年5月22日 08時46分昨日(21日)5月の「ふたば句会」を行いました。今年度から、1か月間に詠んだ句の中から、一人2句ずつ選びます。この「選ぶ」というのも、難しくもあり、大切でもあります。客観的に自分の作品を見直し、振り返ることができます。
一人2句ずつと幼稚園さんは1句ずつ、合計17句での句会です。まずは、目で見て、読んで、そして、耳で聞いてしっかりと味わいます。みんな、どんどん上達しているので、いい句ぞろいです。
最初に表彰を行いました。4月の「キラリふたば賞」とジュニアえひめ新聞「集まれ俳句キッズ」の「はなまるキッズ」の表彰です。
昨年度一年間の投稿分で「集まれ俳句キッズ」に入賞した(紙面に俳句が掲載された)のは、85句で、そのうち、「はなまるキッズ」に選ばれたのは7句でした。(この中には、明神幼稚園さんも含みます。)小規模校でも、こんなにがんばれるんだぞ!ということです。みんな、よく頑張りました。そして、今年度も楽しみながら続けていきたいです。
さて、句会はいつものように、目と耳と心で味わったあとの予選です。今日は、句数も多いので一人3票ずつシールを貼りました。
その後は、いいなと思った俳句について語り合います。句会のルールは、「自分の言葉で、自由に言う」です。間違いはありません。自分の思ったことを言えば、全て正解です。
どんどん手を挙げて、「好きだな」「いいな」「面白いな」「なるほど」と思ったところを発表します。
このみんなで「共感」「共有」し合う時間を大切にしたいです。しっかりと語り合った後にいよいよ決戦投票です。最後は、一人1票の大きいシールです。
短冊の前でもう一度悩む子、ちらっと自分の句を確認する子(ルールで自分の句には投票しません。みんな自分の句が一番なので。)緊張の瞬間です。
そして、いよいよ今月の一位句「キラリふたば賞」が決定しました。この後は、答え合わせの時間です。一句ずつ、誰の句で、どんな思いで詠んだか発表します。
一人ずつ前に出て来て、ここでも自分の言葉で伝えます。
そして、句会の最後は、いつものように「即興俳句づくり」です。今日のお題は、午前中にした「手話講座」の俳句です。みんなで同じ体験をしましたが、自分だけの「気付き」や「感想」が入るとオリジナルの句が出来上がります。
それでは、5月の「ふたば句会」の結果をお知らせします。
※ 一人2句ずつです。句会では、漢字にして振り仮名を付けています。俳号で紹介しています。
【キラリふたば賞(一位句)】
万歳を敬老会でいわう春(たくたく・4年生)
【二位句】
モルック投げて9点とった夏ハイタッチ(キュアござんす・年中)
【三位句】
小さい手つなぐ遠足夏来たる(どらごん・2年生)
先生にあげない遠足のおべんとう(キュアラビット・年長)
お星さまのたまご春のおべんとう(キュアホワイト・年少)
【がんばり賞】
観覧車ちっちゃい人50人春うらら(ちきゅう・1年生)
えんぴつのもち方三角夏来たる(ちきゅう・1年生)
くり上がりわすれたテスト春おしむ(どらごん・2年生)
バーべキューみんなで九人夏を待つ(休日・3年生)
夏の昼焼きウインナーぱくりんちょ(休日・3年生)
とれなかったいすとりゲーム夏の日に(たくたく・4年生)
弁当のにおいもしょって夏リュック(夢幻・4年生)
枝のうらカエルかくれるこげ茶色に(夢幻・4年生)
しゅん間でしぶい顔なる夏みかん(まるちいず・5年生)
風かおる心もすっきり朝そうじ(まるちいず・5年生)
出発だ六人集合初夏の朝(つばめ・6年生)
むしむしと体で感じる近き夏(つばめ・6年生)