1月の「ふたば句会」
2025年1月18日 13時44分今年初めてのふたば句会を、先週金曜日(17日)の2時間目に行いました。新年早々、1月5日付けの愛媛新聞「集まれ!俳句キッズ」で、学校賞をいただいたり、1月11日のリモート授賞式の「第18回 句集を作ろうコンテスト」でも学校賞をいただいたりと、大活躍の明神っ子たちです。また、この2つの受賞では、個人賞をいただいた子たちもいます。皆さん、おめでとうございます。今年も、みんなで刺激し合いつつ、楽しみながら俳句づくりをしていきましょうね。
句会の前に、12月22日付けの「集まれ!俳句キッズ」で、『はなまるキッズ』に選ばれた、2年生の表彰を行いました。副賞で図書券をいただけるので、みんな目標にしています。
おめでとうございます。さて、いよいよ句会です。
今回も20句です。幼稚園の3人も2句ずつ参戦できるようになってきました。これも幼稚園の先生たちが、子どもたちのつぶやきに耳を傾け、しっかり聞き取り(お話)をしてくれているおかげです。園長(校長)は、それを幼稚園さんとつなげたり、季語を一緒に決めたりするだけです。幼稚園さんに刺激を受けながら、小学生たちも頑張っています。
今回は、冬休みの俳句や12月の餅つきやしめ飾り作り、お魚クッキングから選びました。まず、予選です。20句を「見て」、「聞いて」から2句選びます。ますます、激戦で迷います。それもそのはず!どれも素晴らしい句なのです。
黒板の前まで来て、悩み始める子もいます。最後は、直感で「好き!」「すてき!」「すばらしい!」で選びます。そして、選んだ句について、自分の捉え方、好きなところ、感想を発表します。
自分の言葉が大切です。自由に語り合う場になるといいなと思っています。自分の選んだ2句以外についても、いいところを述べることができる子や、友達の発表を聞いて付け加えておススメポイントを言える子もいます。この発表の時間が大切です。ここで考えが変わってくることもあるからです。自分以外の句の良さを見つけたり、いいところが言えたりすると、自分の俳句づくりも上手になります。
そして、いよいよ決戦投票です。決戦は、一人1句だけを選ばなくてはいけません。
子どもたちが貼った後に、先生たちにも投票してもらいます。そして、結果発表です。自分の句が選ばれてうれしそうな子、惜しくも入賞できずこっそりと悔しがる子・・・いろいろです。
全員に自分の句についての解説をしてもらいます。この時間が少しずつ長くなっています。これは、説明が上手になっているということです。さっきの句会で友達が思ったこと、想像したことと合っているかも、ここで分かります。
1年生の句「おぞうにの小さいお餅を二つだけ」が、お餅が2個だけで残念という句なのか、2個を頑張って食べたよ!という句なのか意見が分かれましたが、正解は、「小さいお餅だったから2つ食べられたよ。」という句でした。これは、「お餅が」ではなく、「お餅を」の「を」に集約されています。俳句は助詞一文字が大事です。
今日は3位句が二人でした。3年生と、
4年生です。悔しいような、うれしいような心情も語りました。
最後に、今日の「キラリふたば賞」(一位句)の5年生が、喜びとともに自分の句について発表しました。
それでは、1月の「ふたば句会」の結果です
※ 句会では、漢字にして振り仮名を付けています。俳号で紹介しています。
【キラリふたば賞(一位句)】
あらじるを三回おかわり雪晴間(まるちいず・5年生)
【二位句】
「あけましておめでとう」はずかしくて言えない朝(アイプリ・年長)
【三位句】
冬晴れや雲と空とのおにごっこ(ラピュタ・3年生)
※句会で、「雲」と「空」と「自分(詠み手)」がおにごっこをしているのでは?という意見がありましたが、これは、風で雲が流れている日、「雲」と「空」がおにごっこしている様子を地上で見ている「ぼく(詠み手)」の情景でした。
お年玉どれが当たりかにらめっこ(たくたく・4年生)
【がんばり賞】
りりちゃんに一番最初の「あけましておめでとう」(アイカツ・年少)
※誰の句か分かってしまうので句会では、「りりちゃん」を「友だち」に変えました。
じいじと餅つき重くないよぺったんぺったん(アイカツ・年少)
ぺったんとお餅がついてきて重くなる(わんだふる・年中)
できたてのまん丸お餅つるつるぴっか(わんだふる・年中)
おみくじしたかったけどおさい銭の初もうで(アイプリ・年長)
初もうでイカ焼きぜんぶ食べた朝(ちきゅう・1年生)
おぞうにの小さいお餅を二つだけ(ちきゅう・1年生)
ふるさとが秋色のまま凍ってる(どらごん・2年生)
※「秋」は秋の季語、「凍る」は冬の季語ですが、この句の場合、「秋色」とすることで、「凍る」を冬の季語として強調しています。季語重なりではなく、なかなかの上級テクニックです。
餅つきの「よいしょ」の声がひびく庭(どらごん・2年生)
モンブラン最初上からあと横からがぶり(ラピュタ・3年生)
島に住むじいちゃんばあちゃん初笑顔(たくたく・4年生)
※「島に住むじいちゃんたちの初笑顔」とすれば五・七・五に整うのですが、ここは「じいちゃんばあちゃん」でなくてはいけないということです。あえての字余りにしました。優しさとおじいちゃん、おばあちゃんへの愛情が感じられる句です。
初日の出パジャマのままのぼく照らす(REO・4年生)
気づけば朝見たくて見れない初夢を(REO・4年生)
母さんの髪の毛結ぶ初明かり(まるちいず・5年生)
冬の朝気づくと愛犬うでまくら(雪だるま・6年生)
ぺったんとまん中ねらって冬の庭(雪だるま・6年生)