3月のふたば句会
2024年3月15日 13時16分先週木曜日(14日)5時間目に、第10回「ふたば句会」を行いました。今年度最後の句会です。
3月に詠んだ俳句(4~7句)の中から、自分でベスト1の俳句を選びます。今回は、幼稚園さんも3人が参戦しました。今日は、幼稚園から年中さんが、見学に来てくれました。自分の作った俳句を見つけて、にっこり!
きちんと座って、みんなの様子を見ています。「小学校って、こんなかんじでお勉強するのか・・・」
まずは、前に貼り出された12句を「見て」、「聞いて」2句を選ぶ予選です。
今月も激戦でした。この1年でみんな、上達したので選ぶのが難しくなりました。黒板まで出てきて、「うーん」と悩んでいる子も・・・
予選の後は、自分の推し句について、話し合います。
自分の考えや思いを、自分の言葉で伝えることができるようになりました。特に、6年生の俳句の味わい方は、「この句のここが好きです。」「ここが上手だと思いました。」にとどまらず、どんな情景を詠んだ句か、詠者がどんな気持ちだったか・・・などを想像力を広げて説明することができます。お手本になる味わい方で、読み取り方や味わい方は、自由なんだということを教えてくれました。
1~5年生も、自分の言葉で、表現できるようになってきました。伝えるためには、身振り手振りも有効です。聞いている子も、うなずいたり、「へ~」とつぶやいたりと反応します。
さあ、いよいよ決勝戦です。一人1票ずつ投票します。決勝の大きなシールも数で決まらない時は、予選のシールの数で決まります。
またもや、黒板の前での「う~んタイム」です。推しの考えを聞いて、心が揺らぎます。「あれもいいし、これもいいし・・・」「シールが3つくらいあったらいいのに・・・」などなど、その気持ち、よく分かります。
激戦の末、今月の「キラリふたば賞」が決まりました。
熱い視線で、結果を見守ります。「選ばれますように・・・」
いよいよ、種明かし(誰の詠んだ句か発表すること)です。せっかくなので、全員に自分の句の説明をしてもらいます。
詠んだ本人の話には、「なるほど」です。詠み手と読み手との答え合わせも楽しいものです。答えが違っていてもオッケイです。
自分の句について話すのは、うれしいようです。みんなにほめてもらった後だから余計に・・・
発表の後は、拍手を送り合います。最後に、「キラリふたば賞」(一位句)の3年生からの、説明です。「句またがり」という、技ありの句でした。
句会の後は、即興句づくりです。今日の即興句づくりのお題は、今年度最後の句会ということで、6年生が「下級生へ」、1~5年生が「6年生へ」です。お互いに俳句を送り合います。
5分ほどで作った句を最後に披露しました。時間をかけ、練って作る俳句もすばらしいですが、即興の偶然できるリズムや言葉選びの面白さもあります。
最後に、今日のふたば句会が最後になる6年生の傑作句を紹介しました。はなまるキッズや俳句コンクールに惜しくも選ばれてない句の中にも、たくさんいい句がありますので、その中から紹介します。
【6年生ベスト句(校長選)】
6年 ポルトラン 「がんばれよ飛び立つ準備つばめの子」
(ねこなどの動物や家族の俳句をたくさん作りました。気持ちを上手に言葉織り込むことができます。)
6年 V.I.P 「梅雨寒し半袖短パン一年生」
(言葉選びが上手です。「秋思」や「さえずり」など、その句に合う言葉を探して、ピタッとはめ込むセンスが光りました。)
6年 りんご 「走り出し秋風貫くゴールまで」
(色彩豊かな句をたくさん作りました。「風」「空」を上手に俳句に取り入れ、情景や季節の移ろいを美しく描きました。)
「才能あり」の6年生、卒業しても言葉を大切に、時々は思い出して、俳句に親しんでみてくださいね。
最後の最後になりました。3月の「ふたば句会」の結果を紹介します。
※ 句会では、誰の俳句か分からないようにするために、全て漢字にして振り仮名を振っています。
※ 自分の「俳号」を決めている児童は俳号も入れました。
【キラリふたば賞(一位句)】
卒業す友送るぼく歌声で (3年生 俳号・・・夢 α 幻)
【二位句】
春の音近づくワルツ「レファララソ」 (3年生 俳号・・たくたく)
【三位句】
旅立ちのかがやくひとみ春深し (1年生 俳号・・ブラック)
【がんばり賞】
料理してお母さんになった春の虹 (年少さん)
先生といっぱい遊んだ山の春 (年中さん)
虹の歌みんなの心にとどけるよ (年長さん)
漢検はよゆうで合格春日和 (2年生 俳号・・ともももも)
桜舞う双葉が丘の二百本 (4年生 俳号・・まるちいず)
春来たる楽しい一年ありがとう (5年生 俳号・・さくら)
期待した大雪なのに積もらない (6年生 俳号・・ポルトラン)
風光る最後の景色終わりの鐘 (6年生 俳号・・V.I.P.)
別れぎわ笑顔で送って在校生 (6年生 俳号・・りんご)